シャッタースピードとは?写真の明るさや動きとの関係をわかりやすく解説

シャッタースピードって何?!

シャッタースピードを変えると、写真の明るさを調整したり、ジャンプする人の動きを止めた写真を撮ることができます!

 

シャッタースピードの仕組みと、写真の明るさや動感との関係をカメラ初心者さんにもわかりやすく解説していきます! 

 

また以前、ご紹介した、絞りの仕組みの記事

👉【一眼レフの絞りとは?F値を変えてボケのあるふんわりした写真のコツ】

と合わせて、読んでいただくと、一眼レフカメラのマニュアル操作の基本設定を理解できるようになります!

 

シャッタースピードとは?

シャッタースピードとは、シャッターが開閉する時間のことです。

シャッターは、カメラ本体(ボディ)の中にあり、ふだんは閉じています。

シャッターボタンを押すと、シャッタースピードで設定した時間の一瞬だけ、開いて、またすぐに閉じます。

 

このシャッターの開閉する時間をシャッタースピードと呼んでいます。

時間なので、シャッタースピードの単位は秒です!

またシャッタースピードを英語表記すると、shutter speedなので、SSと省略して書くこともあります。

 

  • シャッタースピード(SS)とは
  • 「ふだんは閉じているシャッターが、開閉する時間」

  • 単位は「秒」

 

シャッタースピードの値

シャッタースピードは、カメラの機種によっても異なりますが、1/8000秒〜10秒くらいまで設定できます。

例えば、シャッタースピードが

1/250  (=250分の1 )  秒

のように、分数を使うことが多いです。

 

分母の数が大きいほど、シャッタースピードが短く、シャッターが早く開閉します。

 

 

シャッタースピードと写真の明るさ

シャッタースピードと写真の明るさは密接に関係しており

 ☑️ シャッタースピードが短いほど、暗い写真
 ☑️ シャッタースピードが長いほど、明るい写真

になります。

では、シャッタースピードが長くなるほど、写真が明るくなるのはなぜでしょうか?



シャッタースピードの仕組み

シャッタースピードで設定した時間の間だけ、シャッターが開いておりカメラの中(イメージセンサー)に、光を取り込むことができます。

 

シャッタースピードが長いとき

 →シャッターが開いている時間が長く
 →光を取り込める時間が長い
 →多くの光を取り込めるため
 →写真が明るくなる

 

シャッタースピードが短いとき

 →シャッターが開いている時間が短く
 →光を取り込める時間が短い
 →少しの光しか取り込めないため
 →写真が暗くなる

 

以上のように、シャッタースピードを変えることで、カメラの中に取り込む光の量をコントロールしています。

 

シャッターが開いている時間(シャッタースピード)と光の量との関係は、水道の蛇口と水との関係によく似ています。

 

水道の蛇口をイメージ

水道の蛇口と、蛇口から出た水を貯めるコップをイメージしてみてください。

水道の蛇口の下に、空のコップを置いて、蛇口を開きます。

水道の蛇口を開いて1秒後と3秒後、どちらの方が多くの水をコップに貯められるでしょうか?

もちろん、蛇口を開けて3秒後の方がたくさん水が貯まりますよね。

 

以上のように、蛇口をどれくらいの時間、開けておくかによって、コップにたまる水の量が変わります。

カメラの場合

  • 水道の蛇口のレバーが、シャッター
  • コップが、カメラの中のイメージセンサー(光を貯める場所)
  • 水が、カメラに入る光

の役割をしています!

 

レバーをひねるほど、つまりシャッターが長く開いているほど、たくさんの光を貯められるので写真が明るくなるのです。

 

  

  

シャッタースピードと写真の動感

シャッタースピードは、写真の動感もコントロールしています。

 

シャッタースピードが短いほど

動いているものがピタッと止まったように写ります。

 

シャッタースピードが長いほど

動いているものが流れるような写真が撮れます。

 

シャッタースピードを変えることで、具体的にどんな風に撮れるのか、見ていきましょう!

 



  

1/1000 秒:シャッタースピードが短いとき

シャッタースピードが短いときは、スポーツや電車、鳥、噴水など素早く動いているものの一瞬をピタッと止めたように切り取りたいときに使います。

 

 

上の写真は、モデルさんがジャンプした写真です。
シャッタースピードを短くすることで、高くジャンプした一瞬をプレズに撮ることができます。

 


1/250 秒:ふつうのシャッタースピード

1/125〜1/320 のシャッタースピードは、屋外でのポートレートや、お子さんがおうちの中で遊んでる様子を撮りたいときなどに使います。

 

会話しているときや、座って遊んでいるときなど、ジャンプ写真や電車のように、素早いスピードで動いたりはしていないときに使う値です。


 

1秒〜 長いシャッタースピード

1秒を超える、長いシャッタースピードは夜景、イルミネーション、花火などの夜の撮影で使うことが多いです。

 


上の写真のように、車のライトの輝線を撮りたい時も、1秒以上のシャッタースピードを使います。

 

また、人が動いている残像を撮るのも、長めのシャッタースピードです。


 


シャッタースピードのまとめ

シャッタースピードと写真の明るさ・動感の関係について、解説してきました!

 

  • シャッタースピード(SS)とは、「ふだんは閉じているシャッターが、開閉する時間」
  • シャッタースピードの単位は「秒」
  • シャッタースピードが短いほど、暗い写真
  • シャッタースピードが長いほど、明るい写真
  • シャッタースピードが短いほど動いているものがピタッと止まった写真になる

  • シャッタースピードが長いほど、動いているものが流れるような写真が撮れる

シャッタースピードの仕組みが、感覚的につかめていただけたでしょうか?

 

シャッタースピードを使いこなすと、撮影できる写真の幅がぐんと広がります!

ぜひ、参考にしながら、写真を撮ってみて下さいね!

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