一眼レフの絞りの設定!シチュエーションで決める定番のF値
一眼レフの絞りの設定ってどうやるの?
絞りを開くと写真が明るくなるのは、わかったけれど、実際写真を撮るときに、F値をいくつに設定したら良いかわからない!
と悩んだことはありませんか?
一眼レフの絞り(F値)の設定は、実は、どんなシチュエーションで撮影するかで、おおまかな基準があるんです!
目次
一眼レフの絞り(F値)の仕組み
一眼レフの絞り(F値)の仕組みを【一眼レフの絞りとは?F値を変えてボケのあるふんわりした写真のコツ】という記事で、ご紹介しました!
「なぜそうなるの?」という理由も、もちろん大切なのです。
しかし、理論にとらわれず、まずはF値は明るさとボケをコントロールする数値であることを覚えてしまいましょう!
一眼レフの絞り(F値)はピントの合う範囲で決める
一眼レフの絞り(F値)を決めるとき、背景をボカしたいのか、はっきり写したいのか、ボカシ具合で考えていきます。
つまり、ピントの合う範囲で決めるのです。
では、一つ質問です!
ピントが合うのは、ある一点なのでしょうか?
ピントは面で考える
ピントは合わせた部分は、ブレずにはっきりと写り、それ以外はボケた写真になります。
ピントを合わせるとき「ここ」という感じで、ピンポイントなある一点をイメージしがちなのですが、実際にはピントは面で合うものなのです。
では、茶色いアロマボトル3本を並べて試してみましょう!
①カメラに対して垂直なひとつの面に被写体を並べる場合
カメラのボディとレンズが向いている方向(線)に対して、垂直なひとつの面にアロマボトル3本を並べ、真ん中のボトルにピントを合わせて写真を撮ります。
撮影した写真を見ると、真ん中のボトルだけでなく、全てのボトルもボケずにピントが合っています。
②カメラに対してバラバラに被写体を並べる場合
次に、カメラのボディとレンズが向いている方向(線)に対して、真ん中のボトルはそのままに、左右のボトルを前後に約10cmずらし、先ほど同様に真ん中のボトルにピントを合わせて写真を撮ります。
すると、真ん中のピントを合わせたボトルにはピントは合っていますが、前後にずらしたら他のボトルは、ボケて見えるのがわかります!
以上のように、カメラの本体とレンズが被写体に向いている方向(線)に対して
- 垂直な面上にあるピントを合わせたモノ(被写体)にはピントが合う
- その垂直な面にないものは、ボケて写真に写る
ということがわかりました!
絞りを絞る(F値が大きくなる)程、ピントが合う幅が広くなる
ピントは点で合うのではなく、カメラを向ける方向(線)に対して、垂直な面に合います。
そして、F値の大きさによって、ピントの合う幅をコントロールできるんです。
3本のアロマボトルをカメラからの距離を変えて置き、真ん中のボトルにピントを合わせて、F値を変えて撮影してみます。
F値が大きいと、真ん中のピントを合わせたアロマボトル以外の左右の2本もはっきりと写っています。
一方、F値が小さいと、ピントを合わせたボトル以外はボケています。
このように、F値が大きいほど、ピントを合わせた面から離れても、はっきり写せるのです。
F値はどんなシチュエーションを撮るかで決める
F値とピントの関係性・仕組みが、ここまでで、なんとなくおわかりいただけたかと思います!
実際にカメラを触っているうちに、体感として理解できていくので最初は、なんとなくで大丈夫ですよ!
というのも、実は、撮りたいシチュエーション別に、定番のF値(絞り)の数値があるんです。
風景を遠くまではっきりと撮りたい
風景を遠くはっきりと撮りたいときは、F8以上(F値が大きい値)に絞ります。
旅行先や建物写真などの、風景・景色を撮影するときは、記録としてしっかりと全体の様子を残す必要があります。
そのため、ある一部分にだけピントがあって、その他がボケているよりも、全体がはっきりと見えるようにF値を絞ります!
風景写真はF値は、F8以上で撮ることが多いです。
集合写真(一列に並んだ2〜3人)
集合写真を撮影するときは、2〜3人の少人数か大人数なのかで、ちがってきます。
2〜3人の少人数の集合写真の場合、F値はF2.8〜4で全員の顔がボケずに撮影可能です!
ただし撮影するときに、ピントを合わせた面に全員が並ぶようにする必要があります。
言葉で表現すると難しそうに聞こえますが、実際はとっても簡単!
撮影するときに
☑ 集合する人に、一列に並んでもらい
☑ 集合した人の正面に立って撮影する
だけなんです!
もしも一列に並ばないのであれば、絞りをF4より、さらに絞って(F値を大きくする)撮影すれば、少人数であれば全員にピントが合った写真が撮れますよ!
集合写真(大人数の場合)
大人数で集合写真を撮影する場合は、F4〜5.6以上で撮影しましょう!
大人数の集合写真を撮るときは、人数が多くなる分、全員が一列に並んで撮るのは難しいので、3列に並んで撮ることが多いです。
思い出してみて欲しいんですが、小中学校の集合写真は、前列が座り、中列が中腰、後列が立って撮影しませんでしたか?
前列よりも後列のほうが、カメラから遠い位置になってしまうので、少人数での集合写真よりも、絞って、F値を大きくしないと、後列の人の顔がボケてしまいます。
せっかくの集合写真、顔がボケないようにするためにも、F4~5.6以上に絞って撮影しましょう!
ポートレートで背景はぼかして、人物をくっきり写したい
ポートレートで背景はぼかして、人物をくっきり写したいときは、F2.8以下で撮影します。
上のお写真は、以前開催したプロフィール写真撮影会のお写真の一部です。
➡️プロフィール写真撮影会の様子についてはこちらの記事をご覧ください!
どのお写真も絞りはF2.8で撮影し、背景がボケて人物が際立って光が柔らかく写っています。
F値を開放に近づける程、ピントを合わせた面以外はボケやすいです。
そのため、ピントを合わせた面がくっきりと浮かび上がったように写すことができます
お花をふんわり撮りたい
お花をふんわり撮りたいときは、F1.8前後の絞り開放で撮ると簡単にぼかしてふんわり撮れます。
F値の開放値はレンズによって異なります。
単焦点レンズだと、F1.4〜F1.8が開放値であることが多いです。
今お持ちのレンズを確かめてみてくださいね!
さいごに
一眼レフの絞りの設定とシチュエーションで決める定番のF値をご紹介しました!
いかがでしたか?
F値とピントの仕組みも、最初はわかりにくいかもしれませんが、カメラで撮影していくうちに「なんとなく」感覚でふに落ちていくもの。
「これをあんな風に撮りたい」というワクワクの気持ちでまずは写真を撮ってみてくださいね!
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